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巡回路
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昨日放送されたやつである。
ポセイドン号の転覆が、テロリストの仕業ということにしてリメイクされた ものであり、何となく先鋭的なアメリカ万歳主義が登場しそうでワクワクする内容だ。 元になったジーン・ハックマン主演のものと大きく異なるのは、ちょっと神父が年寄り気味であまり強くなさそうな点と、ろくでもないメリケン一家が出る点と、メリケンのテロ対策の人が出る点である。 ろくでもないメリケン一家は、父親が売れない小説家、母親はブティックのチェーン店の元締め、医学知識があるという設定の白痴姉、ビデオカメラを手放さない痛い弟によって構成されている。 家族旅行に来たという設定だが、家庭は崩壊寸前であり、冒頭からイライラが募るやり取りが繰り返される仕様になっておる。 そのうち、父親は、マッサージに来た巨乳マッサージ師とよせばいいのに浮気をはじめたり、白痴姉は色気づいて客船の医療担当に色目を使うなどの空気の読めなさを全力で発揮する。 無論、痛い弟も負けておらず、ビデオカメラ片手に船内を撮影しまくり、食堂の責任者(若いころ俳優を志したことがあるらしい)に気に入られて、どこでも撮影していいという許可を取り付ける。 まあ、おかげで、テロ計画の打ち合わせをしているところに運悪く踏み込んで殺されてしまった可哀想な人の死体を見つけることになるわけだが、直後に爆弾爆発のため、あまり意味なし。 ただし、カンだけで犯人を絞り込んだテロ対策の人が無警告でテロリストを射殺して、二つあった爆弾のうち一つの爆弾の爆発は未然に食い止められる。 でも、おまえ、それはどうなんだ。 船尾に大穴が空いたため、お約束どおりポセイドン号は転覆して逆さになってしまうのだが、70年代の無知な乗客と違って、21世紀の乗客は実に賢くなっており、転覆した理由から、現在の状況まで、正確に把握してみんなに伝える退役軍人(制服だったので現役か?)がいたりする。 おかげで、状況がわからなくて見てるほうもハラハラドキドキというものがなく、「いや、俺は大ホールに残るんだ」と主張する客室責任者がただの阿呆にしか見えなくて困る。 まあ、色々あって、船底(逆さになっているので水面側)まで逃げる神父と対テロの人とろくでもない家族と医療担当と、よくわかんない芸能人風のとその愛人であるが、我らが米国特殊部隊が助けにきているので、「逃げてきたけど、どーすんだよコンチクショー」というのが無い。 実にハッピーだ。 神父も、ジーンハックマンの時みたいに「ここまで頑張ってきたのに、そりゃねえだろ神さんよう」とヤケクソな頑張りを見せて死んだりしない。 え? ろくでもないメリケン一家? 途中で、夫婦の愛を再確認したり、家族の結束を再確認したりできた上に、巨乳の浮気相手は、はしごから落っこちておっ死んだんでハッピーエンド。 もっと、巨乳の立場も考えるべきではないか。 そんなようなわけで、要点をまとめると以下のようになるであろうか。 1.軍人は賢く勇敢である。 2.対テロの人は決断力があって頼りになる。 3.特殊部隊の人は格好いい。 4.家族の愛は大事である。 5.巨乳は死ね。 期待を裏切らない、アメリカ万歳主義を堪能できる一作であるが、巨乳を大事にしないのはよくない傾向である。 ぜひ、改めるべきだ。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2006-10-16 19:17
| 映画
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