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巡回路
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実に2時間半もの長い時間を使って、伍長閣下最後の12日間を描く、というのは嘘で、伍長閣下が自殺した後の、主人公である秘書の人がベルリンを脱出する話が長い。
したがって、タイトルは、『秘書のドキドキ生き残り大作戦』とするのが正しい。 ストーリーは実に史実とされるものに忠実であるため、別段、余が説明する必要はない。 したがって、目に付いたステキ人物の紹介でもしておく。 インパクト賞は、やはり、文句無くゲッベルス夫人。 夫の方は、かつて当協会のFlash作品にて活躍いただいたが、いかんせん弱い。弱すぎる。せいぜい、国民突撃隊に無謀な攻撃を仕掛けさせて、「ありゃひでえよ。馬鹿かお前」と前線指揮官に詰め寄られて嫌味を言うぐらいの活躍しかせぬ。 ただ、史実では小男だったそうであるが、シークレットブーツをはいているのか、細身ながら長身であった。よかったな、宣伝相。 ゲッベルス夫人は登場してから死ぬまで、ナチ賛美の言葉を忘れない愉快な思想キチガイであるが、その極北ともいえるのが、子供を道連れに自殺するぜの巻であり、自分の娘や息子に睡眠薬を飲ませて眠らせた後、子供の口に毒薬のアンプルを突っ込み、顎を押さえて歯でアンプルを割らせて毒殺するのである。 実に静かに淡々と、パキンパキンと子供を殺すゲッベルス夫人の行為も嫌だが、目の据わり方も嫌だ。 恐るべき怖さを持った人物として描かれており、明らかに、ブチ切れて陸軍首脳をなじる伍長閣下より怖い。美人かもしれないが、ああいうのと結婚してはいけない。 他の戦争のシーンなどは、実にあっさり風味に人が死ぬため、ゲッベルス夫人の恐ろしさに全部もっていかれた感のあるこの映画であるが、見所はもう一つある。 前半あたりに、少年兵だけで構成された対戦車部隊が登場する。 この部隊に、金髪でおさげの少女も混ざっているのだが、これが実によろしい。 余も、未成年を徴兵して戦わせるぐらい負けが込む機会があれば、『成年に満たぬ女性兵士はすべておさげにすべし』という命令を真っ先に出したいと思う。 なお、秘書の人であるが、「ロシア兵と目を合わせてはいけない」という、SSの人の忠告を守り、無事ベルリンを脱出して、ばあさんになってからインタビューを受けている。 一応ハッピーエンドと言えなくもないので、悲劇が苦手な人も安心である。 なお、シナリオ分岐の予想であるが、冒頭、1942年に主人公の秘書の人が秘書試験に合格するシーンが入ったあと、いきなり1945年への年代ジャンプが発生する。 余は、この年代ジャンプをどうにか回避すればいけるのではないかと予想しておる。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2005-10-12 20:26
| 映画
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