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百万と聞いて、余が思い出すのは、何といっても百万円である。
その昔、百万円クイズハンターという番組があって、その影響か、賞金百万円が何らかの基準だった時期が長かった。余が幼少のみぎりには、大金=百万円であったのだ。 確かに、百万円と言えば、なんとなく大金感のある金額である。 特に家が億万長者でもない小、中学生ぐらいなら全く雲の上の数字であるし、高校生なら、1年間バイトして貯金すればなんとか…ぐらいの金額であるな。流石に社会人になれば、おいそれと出せる金額ではないものの、それ以上の金額の買い物は何度もすることになる。 さて、加藤登紀子の歌に「百万本のバラ」というのがある。ロシアの歌謡曲のカバーであるが、最近、桑田佳祐が似たような曲を発表したので、その際に、話題に上がったりしたのを聞いた者もいるかもしれぬ。 その歌詞を要約すると、貧乏絵描きの青年が、好きな女優の家を調べ上げた揚句、実家まで売り払って、バラを百万本買い、女優の家の前の広場をバラで埋め尽くしてから自殺する、という内容である。 いわゆる哀愁漂うメロディというのか、ベースはラトビアの歌謡曲で、もの悲しい曲調であり名曲である。 しかし、大金=百万円であった当時の余は、「それ出来なくね?」となんとなく思っていた。なにしろ、1本1円で買えたとしても百万円である。百万円と言ったらすげえ大金である。 そこで、改めて計算してみる事にした。 現在、バラの切り花は、おおよそ400円前後といったところであるから、百万本のバラを買うのに、4億円必要という事になる。そもそも、流通の事を考えると4億円持ってれば百万本買えるわけではないような気もするが、まあ、そこまでは考えないものとしよう。 また、バラ一本50gと考えて、百万本のバラは50トンにもなる。道路でよく見かける中型トラックで言えば、ざっと10台分程になる。これを夜中のうちに、女優の家の前の広場へ密かに搬入するのは、人件費やら何やらが色々大変であろう。 とはいえ、この曲が日本で発表されたのは、1987年であるから、言うなればバブル絶頂期だ。 貧乏絵描きの家が、銀座の一等地に建っていたならば不可能ではない。 ウン億円を種銭に、土地の投機に乗り出して大金持ちになって女優を手に入れようとは考えず、というか、そのウン億円で女優をどうにかしようとも考えず、バラ代に蕩尽して自殺する青年の話だと思えば、今時、いや、当時でも純粋な愛の物語という事にならないだろうか。そうか、ならないか。うん、余も、この青年はワントリックに命を賭けるタイプのTCG愛好家みたいなやつではないかと思っている。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2016-12-25 10:20
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