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自宅でカクテルをする利点はあまりない。
なぜなら、カクテルと風情は不可分だからである。 やはり、洒落たバーで同行者と楽しむだとか、あるいは、ヘミングウェイよろしく、南の島の木陰でゆっくり楽しむだとか、そういう、風情が伴っていない場合には、ぶっちゃけた話、カクテルというのは、手がかかりすぎるだけの飲み物である。そんなビックリするほど美味いわけでもないしな。 「カクテルなど華拳繍腿!ロックこそ王者の酒よ!!」ということである。 まあ、そういう身も蓋もない現実はさておき、酒飲みであれば、自宅で飲むのが多い者でも、「普通に飲むのは飽きた」という、変化を求める時期があるものである。 そういった、いわば、倦怠期な自宅酒飲み向けの新しいプレイ的な位置付けで、自宅カクテルのやり方を紹介してみたい。 さて、凝り性の者なら、本格的な道具を揃えたくなるものだが、ああいう道具は、カクテルを作る以外に使い道がないため、飽きてしまったら最後である。 それなりに値も張るので、ちょっと自宅飲みに変化をつけたい、という場合には、買い揃える意味はない。 まず、カクテルの道具と聞いて思いつくのはシェーカーだと思われる。 あの、バーテンが盛んに振っているやつであるな。 あれは、マグボトル(ステンレス魔法瓶)でよい。 だいたい、自宅で飲むのに、いちいちカクテルグラスになど用意するのは面倒だし、量が少ない。 どうせ、普通のコップにドバっと注ぐのであるから、それ相応の量を一度に作れる方がよい。 その点、マグボトルは、蓋が閉まるのでシェイクすることも出来るし、一度コップに注いでも、残りの分は持ち前の保温性のおかげで冷たいままだ。 以前は、魔法瓶というと、1リットルとか2リットルとかの、スポーツ、レジャー向けの大容量のやつが主力だったが、昨今は、いわゆるマグボトルが流行ったため、手ごろなサイズ(500mlぐらいが使いやすい)のものが安く出回っておる。 ちなみに、大抵のカクテルでは、氷を入れてからシェイクするので、注ぐ際に、氷が勢いよく出てきて、机の上が大変なことになる可能性がある。マグボトルには、直接口をつけて飲むために、穴のあいた内蓋がついているものがあるので、今から買うならそういうものを選ぶとよいだろう。ただし、取り外しができないタイプだと氷自体が入らないので注意が必要だ。 他の道具、つまり、バースプーンだのメジャーカップだのはもっと要らぬので、箸とか計量カップで充分であり、そもそも通常の5倍からの分量を一度に作ろうというわけだから、精度もいい加減でよい。細けぇことはいいんだよ! 次に、カクテルのレシピだが、とりあえず、ググるのが早い。本など要らぬ。 気に入ったのがみつかったら、材料を買い揃えるわけだが、ちょっと酒に力を入れているスーパーでも、コアントロー(ホワイトリキュール)ぐらいしかない場合が多い。日常的に楽しもうと思っているのであれば、自分の行動範囲で手に入り易い酒を使うものにするのが無難であろう。 カクテルのレシピは、一杯分で書いてあるものがほとんどである。 マグボトルでまとめて作ろうとする今回の場合には、レシピを見るなり比率に直す習性を身につけるべきであろう。 例えば、マリガリータなら、テキーラ2、ホワイトリキュール1、ライムジュース1だし、マタドールなら、パインジュース3、テキーラ2、ライムジュース1だ。 これなら、思いの他ライムが搾れてしまったような場合にも、高度な柔軟性を保ちつつ臨機応変に対応可能である。 ただし、マグボトルの容量を越えた量のカクテルをつくることは、フォーク准将にもできないので、それには気をつけたい。 この方法では不可能なカクテルもあるが、まあ、このように大雑把な方法でも、それなりにカクテルらしきものが作れるということがわかっていただけたかと思う。 ただまあ、この方法でカクテルを楽しむのはよいが、あまり、「俺、自宅でカクテル作ったりしてるんだ」みたいな事を言いふらさない方がよいだろう。何せ、カクテルに最も重要なのは、風情なのである。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2009-11-13 16:35
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