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巡回路
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テキストサイトは、世界に向けた自己満足だ、とかいうことが、大昔に言われていたような気がするが、動画共有サイトの隆盛で、世界に向けた自己満足もずいぶん様変わりをしてきた。
昨今は、携帯電話にも録画機能がついており、はっきり言って、その気になればほとんど誰でも動画を作ってニコニコなりyoutubeなりに投稿可能になっておる。 動画とテキストの違いは、判り易さである。 例えば、余が、UFOを目撃したとしよう。 ふと見上げた夜空に、円盤がフラフラ飛んでいるのだ。 もちろん、余は、喜び勇んで、ブログを更新する。 だが、100人の閲覧者があったとして、「事実、彼はUFO(あるいは、それと錯覚しうる何か)を目撃したのだな」と読む者が何人いるであろう。 だいたいそういう場合は長文になりがちなので、結論に行くまでに読むのをやめる者もおるかもしれぬ。 案外、「読んで字の如し」というのは難しいのである。 しかし、これが動画であった場合には、一目瞭然であり、特殊効果を施した動画かもしれないという疑いはあるかもしれぬが、「なんか変なものが夜空をフラフラ移動している」点については100人いたら100人納得するであろう。 一方で、Flashなどで製作したものではなく、撮影した動画は、余計な情報が入り込むことを基本的には、防げない。 UFOの例で言えば、テキストで「UFOを見た」と書く場合、余の書き方で言えば、『目撃した状況』『UFOの動き』『ヨタ話』『オチ』というような順序で書いていくわけであるが、逆に言えば、余が書こうと思った事以外はテキストには現れない。 無論、行間を読んで、色々読み取る者はあるかもしれぬが、文字としてはその場へ提示されることはない。 まあ、当然と言えば当然なのだが、これが撮影した動画になると、当然が当然とはならぬ。 余が撮影したいのは『空をフラフラ飛ぶUFO』である。 携帯のカメラを録画モードにしてそちらへ向けるだろう。 しかし、後ろの町並みや、たまたま前方を歩いていた通行人も入るかもしれぬ。 もし、その通行人がウサマ・ビン・ラディンだったりした場合には、UFO動画としては扱われないであろうし、幽霊、妖怪の類が端の方にでも入っていた場合には、同じオカルトでも心霊写真(心霊動画?)として扱われることになるだろう。 また、動画全体の与える印象というものも馬鹿にはできない。 テラ豚丼の動画で言えば、見た者に「不衛生だ」とか「汚い」とかいう不快感を与えてしまっておる。 テレビの映像であれば、どんな低予算番組だったとしても、大抵は、プロのカメラマンが撮り、照明さんもついて撮影されておる。 また、オンエア前には編集がかならずあり、この映像がどういう印象を視聴者に与えるか、という視点から編集され、場合によっては画像処理もされる。 テキストと異なり、道具さえあれば動画を作るのは容易であるが、どういうものとして見せたい目的のもとで編集、加工しないと、見るものに想定外の印象を与えてしまうことがあるわけである。 どこの世界でもプロは偉いのである。 そういうわけで、余はリスク回避の観点から、ゲーム動画ぐらいしかニコニコに投稿しないわけであるが、まあ、テラ豚丼事件は、ブログも炎上するが、動画だって簡単に炎上するという教訓になったのではないかと思う次第。 ちなみに、あんまり特定の目的をもって編集しているのが表に出すぎると、それはそれで、TBSみたいなことになるわけであって、偉いからといって尊敬されるかどうか別問題ということであるな。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2007-12-06 15:05
| 時事、政治
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