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http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200710/sha2007100802.html
人力だけで世界一周!英国冒険家が13年以上かけてゴール ゴール到着後“相棒”の足こぎボートを陸揚げして引っ張るジェイソン・ルイスさん(中央)。人々が集まり、英国の英雄となった=6日、英グリニッジ(AP) ゴール到着後“相棒”の足こぎボートを陸揚げして引っ張るジェイソン・ルイスさん(中央)。人々が集まり、英国の英雄となった=6日、英グリニッジ(AP) 40歳の快挙に英国が沸き立った。同国の冒険家が6日、自転車や足こぎボートなど人力だけで世界一周を果たした。26歳で英グリニッジを出発し、40歳でゴール。途中、両足を骨折したり、ワニに追い回されたり、スパイ容疑をかけられたりしながら約7万4000キロを完走し「長かった。帰ってこられてうれしい」。海上も含めて人力だけで世界を一周したのは史上初といい、世界中のメディアが偉業を伝えた。 いいニュースである。 まずもって、人力で、というのが実にタフである。 しかしながら、余が注目しておるのはそこではない。 航行中は漁船やクジラに衝突しそうになり、2回転覆。スケートで米国横断中には自動車事故に遭い、両足骨折。医師から左足切断を示唆されるほどの重傷で、回復まで9カ月もかかった。99年には同僚がハワイで冒険を断念したが、ルイスさんはあきらめなかった。 その後も試練が襲う。ソロモン諸島で内戦に遭遇し、豪・グレートバリアリーフではカヤックを繰っている際に約5メートルのワニに追い回され、パドルを噛みちぎられた。スマトラで強盗に遭い、スーダンからエジプトへ入る際にはスパイ容疑で逮捕され40年の禁固刑を受けそうになるピンチも。マラリアに2度かかり、ヘルニアで2度手術を受け、航行中の敗血症に、ヒマラヤでの高山病…。恋に落ちることもあったが、旅を続けるために別れを告げた。 これでもかというほどに、酷い目に遭っているジェイソンさんであるが、翻訳の関係か、おかしな箇所があることがわかるであろうか。 『グレートバリアリーフでカヤックを操っている間に、約5メートルのワニに追い回され』の部分である。 言うまでもなく、グレートバリアリーフとはオーストラリアにある世界最大の珊瑚礁である。 ダイバーならば一度は潜ってみたいと思うようであるが、余は、海育ちにもかかわらずダイビングの類にはとんと興味がないのでよくわからぬ。 ともかく、珊瑚礁であるということは、海である。 海にいるのはサメであってワニではない。 よって、これは、翻訳者が単純に間違えたのだ、と結論付けることも可能であるが、困ったことに、オーストラリアはワニでも有名である。 とすると単なる間違いではなく、オーストラリア本土を移動中の出来事と混同した結果かもしれぬ。 そういえば、シーカヤックという海用のものがあるものの、単にカヤックと書いた場合には、通常、川下りなどに使う小型のもののことを指すものである。 俄然、興味がわいてきたので、更に追求していきたい。 ただし、原文は読まぬことにする。 あくまで、余が正解を妄想するというのが、今回の趣旨である。 可能性としては 1.サメもワニと呼ぶので、ついワニと書いた。 2.オーストラリアということで、内陸部移動中の別のエピソードと混同。 3.ガチでグレートバリアリーフにワニがいた。 の3つである。 とりあえず、選択肢を2つに絞るという意味で、約5mの生物がとりあえずどちらかではない、ということがわかればいいはずである。 さすがに、ワニは5mにもならねえだろうと思っていろいろ調べた結果、困ったことに、オーストラリアに生息するクロコダイル(イリエワニ)は最大7mにもなるようである。 これは、人食いザメとして有名な、ホホジロザメとほぼ同サイズであるというか、記録上の最大のものが7mということなのでサイズ的には互角であり、サメでもワニでもありうるということになる。 とにかく3番を外したい余としては、「海にワニはいねえよ」ということを確認しようとWikipedia先生に頼ることにしたわけだが、ここでも 分布 インド南東部からベトナムにかけてのアジア大陸、スンダ列島からニューギニア島、及びオーストラリア北部沿岸、東はカロリン諸島辺りまでの広い範囲に分布する。海ワニ(英名和訳の「海水ワニ」に由来)とも異名される耐海水性の高さと、1000km以上を泳ぎきると言われる優れた遊泳能力を活かし、海流にのって分布域を広げたと考えられる。中国南部や、果ては八丈島にまで漂着記録がある。 というわけで、どうも3番のガチでワニ説が濃厚である。 海にワニはいないという思い込みそのものが、間違いだったというわけであり、余の完全敗北と言ってよい。 侮れんな、イリエワニ。 それにしても、サメをワニと呼んだりフカと呼んだりややこしいことこの上ない。 まあ、諸星大二郎的に考えれば、ニューギニアのあたりは日本の神話にかかわりが深いわけであって、海にいるヤバい動物として、サメとワニが区別されていなくても、なんら不思議はないという結論で、余の無知を誤魔化して終わりたいと思う。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2007-10-10 15:25
| 時事、政治
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