カテゴリ
最新のトラックバック
検索
巡回路
以前の記事
その他のジャンル
画像一覧
|
今、中高生の間で、斧が大ブレイク(死語)中である。
しかしながら、斧というものがイメージ先行で語られておるところがあり、幼少期に、薪割りをして風呂を沸かしていた昭和生まれとしては、いささか納得がいかぬので、斧についてすこし解説したいと思う。 ゲームなどで見かけるバトルアックスの類に比べると、長い柄と、アンバランスに小さな印象を受ける刃の部分が特徴の薪割斧は、主に丸太もしくはそれに順ずる大きな木材から、焚き付けに出来る程度のサイズの薪を得るのに使用される。 ちなみに、どう頑張っても割れない場合は、素直に鋸を使用する。 というより、木材を割れる大きさまで小さくするのは鋸の仕事であり、薪割りスペシャルや薪割りダイナミックなどの技で解決するわけではないので注意が必要だ。 意外に思うかも知れぬが、実は、薪割りそれ自体には、それほど腕力は必要ない。 適切なサイズの木材を割るだけであれば、薪割斧をある程度の高さまで持ち上げることが出来れば、あとは落下点だけ調整して斧の重さにまかせて落とす(手を放すのではないことは、誰にでもわかるかとは思うが明言しておく)だけで、実に簡単にスッパリ割れてしまうものである。 無論、割るべき分量によってスタミナが必要になってくるが、腕力という意味では、とりあえず持ち上げられるのであれば大丈夫なのである。 そういうわけで、日常の薪割りレベルであれば、小学生から可能である。 このように、ごつい見た目に反して実はお手軽な薪割斧であるが、やはり大型であることは否めない。 実際の風呂焚きの現場では、薪が「もうちょっと小さいほうがいいんだけどなぁ」というようなことも間々あり、その度に、薪割斧を出してきて割るというのは非効率的であるから、手斧を使用する。 ちなみに、余の実家では、これを『ちょうな』と呼称していたのであるが、今調べてみると『ちょうな』(金偏に斤)というのは斧とは似ても似つかぬ道具であり、余の祖父かもしくは、遠い先祖の誰かによる錯誤があったものと思われる。 さて、手斧と聞くと、ファイアーエムブレムの影響で投げるもんだと思われがちであるが、当然ながら、投げていたのでは薪は割れぬ。 無限の住人では、敵方の偉い奴が遠心力を使ってどうたらこうたらと言っていたが、殊、風呂焚きを主眼とする場合の手斧の使い方としては間違いである。 手斧は、基本的に片手で使用するものである。 そのため、柄は短くなっており、ものにもよるが、およそ30cmかそこらである。 前述の無限の住人の偉い人のように、遠心力をつかって薪に叩きつけて割ることも出来るが、そうした場合、薪が割れた際に跳ね返って風呂場の外壁を傷つける危険性があり、調子にのってそのような真似をすると、大変に怒られた記憶がある。 基本的には、軽く薪に食い込ませ、その状態を維持したまま、何度か薪割台に振り下ろして慎重に割る。 こうすることで、斧の重さに加え、薪自身の重さを利用することで、薪割りを容易にすることができる上に、あらぬ方向へ薪が飛んでいくリスクを軽減できる。 ただし、隣でサトリの妖怪が見ている場合には、こうしたリスクを軽減してしまうと取り殺されてしまうので、状況に応じて使い分ける必要はあるだろう。 これは、鉈でも同様であり、特に、それ自身の重さが足りない小型の鉈で薪を割る際には必須のテクニックである。 ひぐらしのなんとかで使用されているような大型の鉈であれば、まあ、そんなことはおかまいなしにやれるとは思うが。 そういうわけで、風呂焚きでの斧の使い方を解説してきたわけであるが、対人戦での使用については、件のスクールデイズだとかひぐらしだとかよりも、ジョニーデップ主演のスリーピーホロウでの首なし騎士の大暴れっぷりがステキであるし、参考になるのではないかと思う。 まあ、道具は目的の通りに使用するのが一番だ。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2007-09-25 19:14
| 時事、政治
|
ファン申請 |
||