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みんながニコニコして暮らす社会を理想とする東方千年帝国協会としては、右だの左だのという問題は、実に嘆かわしいものである。
とはいえ、この種のレッテルを貼られた人間同士の会話というのは、面白いぐらい噛み合わない。あんまり面白いので、実は、余も楽しみにしていたりするわけだが、そのような悪趣味なことはよしたほうがよいと、脳内元老院から勧告を受けた。 どうして、彼らの話が噛み合わないかと言えば、これはもう明白である。 右の人が、実績を重んじるのに対し、左の人は、あるべき理想の姿を重んじるからである。 たとえば、自民党に対する態度を例に挙げよう。 右の人は、自民党が曲りなりにも戦後の日本を牽引してきた実績を評価する。色々問題はあるかもしれんが、政権を担ったことがあるのは自民党しかないし、他の奴らは烏合の衆で使い物にならない。連立政権で社会党から総理が出たことはあるが、阪神大震災の対応でもわかるように、使えないバカだったではないか、ということである。 一方、左の人は、とにかく現状が駄目だという認識である。汚職はあるは、格差社会だわ、米帝のイヌになりさがってるわ、消費税が上がるかもしれんわで、とにかく、今のが駄目だから何かに取り替えようと思っておる。何に取り替えるかは、あんまり関係ないらしい。 もう、スタートからして噛み合わない。 もっと言えば、不正、不利益に対して目をつむるところがまるで違うのである。 右の人は、今現在の不正に対して甘い。それは「だって、ちゃんとしてるじゃねえか」という事に由来する。 ちゃんとしている基準は人それぞれであるが、たとえば、東京の歌舞伎町でもヨハネスブルグのガイドラインみたいなことになってないから、とか、俺が働いて給料もらって生活できてるからとか、いったような具合である。 今がちゃんとしているがゆえに、多少の問題には目をつむろうということになる。 左の人は、あるべき理想を実現する段階での不正に甘い。それは「だって、ちゃんとしてねえじゃねえか」という事に由来する。 今がちゃんとしてねえがゆえに、あるべき理想を実現するにあたって起こりうる諸問題について、今のちゃんとしてねえ状態を続けていくよりも小さな問題だと評価しがちなのである。 結局のところ、このままでは両者の和解の道は遠いと言わざるをえない。 あんまり右の方へ行けば、独裁者の登場を許す事になるだろう。実績を重んじるがゆえに、伍長閣下のような何かの拍子に実際に功績を上げてしまった奴を止めにくいのだ。 あんまり左の方へ行けば、ポルポトおじさんが、アジア的優しさを発揮して自国民を殺しまくったようなことになるだろう。かくあるべきという理想を重んじるがゆえに、思想的に純粋な者が、有り得ない解決法を選んだ時に止めにくいのである。 いずれにしても、あんまりハッピーなことにはならぬ。 余はハッピーに暮らしたいのである。 そのためには、右の方に行こうが、左の方に行こうがヤバいことにはかわりない事に気付いてもらう必要があるだろう。 そこで考えたのが、見世物パンダ方式である。 テレビ、新聞、ネットなどのあらゆる媒体を用いて、右に振り切れてる人と左に振り切れてる人をこれでもかと紹介し、いかにヤバいかを知ってもらうというわけである。 無論、そんな都合のいいキャラがそろうわけもないので、タレント業として、右翼芸、左翼芸をやる芸人が必要だ。 納豆のデータをごまかすぐらいなら、こっちの方が世のため人のためというものである。 かように、両翼の危険性を広く宣伝するならば、「やりすぎはよくないよね」ということになると思う次第である。 問題は、実際に支持者が出た場合であるが、そういう奴らは、働けば自由になる施設に入れとけという話である。 これによって、ノンポリ独裁なる、新たな局面が来てしまう可能性はあるが、それはそれでちょっと見てみたい気もするのでアリとする。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2007-02-06 16:31
| 時事、政治
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