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強力エアガン所持を禁止=改造事件続発で警察庁
改造エアガンの発砲事件が続発したのを受け、警察庁は5日までに、一定基準以上の強い威力のエアガンの所持を禁止し、違反すれば1年以下の懲役または30万円以下の罰金を科す銃刀法改正案を今国会に提出する方針を固めた。 現行の銃刀法で、空気銃の不法所持は禁止されているが、エアガンは規制の対象外。弾丸を強力に発射できるエアガンを「準空気銃」と新たに位置付け、所持を原則禁止することで、強力なエアガンを改造して殺傷能力を持たせる行為を封じ込める狙いがある。 記事中では、エアガンという呼称が用いられておるが、エアガン(空気銃)とした場合、それは20ジュール以上の威力がある所持に免許が必要な種類のものになってしまう。 そのため、余は、記事中での記述にかかわらず、本文中ではトイガン(玩具銃)という表現を用いる。(ちなみに、一般的にはエアソフトガンだが長いので嫌いである) エキサイトニュースは、記事のディテールに欠けるのが難点である。 具体的な規制内容については他サイトに頼ることにする。 チョイル新聞 警察庁は規制に向け、威力の判定には発射時のエネルギーを表す単位として「ジュール毎平方センチメートル」を採用する。専門店で簡単に測定できる。人に向かって撃てば出血するほどの3.5ジュール毎平方センチメートル以上を「準空気銃」と定めて所持を禁じる。皮膚を貫通する威力がある「空気銃」は20以上という。 朝日の記事によれば、警察が規制対象とするのは3.5ジュール以上のものである。 ちなみに、威力の判定としてジュール表示は既にトイガン業界では一般的であり、業界団体の自主規制として0.8ジュールという数値が一般的である。 一方で、司法が規制対象とする基準よりもさらに厳しい条件で、地方自治体レベルでの規制がなされるようである。 中日新聞 対象は、発射された弾の運動エネルギーが〇・一三五ジュールを超えるエアガン。三メートルの距離で新聞紙五枚を貫通する場合があり、服の上からあたっても痛みは感じない程度の威力だが、業界団体の自主規制基準に合わせて設定した。メーカーでつくる日本遊戯銃協同組合は、この数値を十八歳未満対象製品の基準にしている。 神奈川県の規制である。 なんだか妙に低い数値のようであるが、要は、ASGK(トイガンの業界団体)の基準に順ずるということである。 ちなみに、ASGKの自主規制内容は 組合ではエアソフトガンを製造するにあたり自主規約を制定しています。特に威力につきましては 10才対象として0.135ジュール、18才以上対象用として0.4ジュール、競技専用として0.8ジュールと明確に威力の規制値を持っています。一番高いジュール値の競技専用エアソフトガンでも自動車のガラスが割れたり、厚いスチールのオイル缶に穴が開いたりはしません。組合での主たるパワーソースは代替フロン134aガス、エアー、電気です。もちろん炭酸ガスは実銃に使用されるパワーソースとして認めていません。 となっておる。 掲示板の方で0.99ジュールがどうとかいう話があったが、あれはどこから出た話なのか気になるところであるな。 この規制の数値については、まったく妥当なものであると言わざるをえない。 もともと、余はハイパワーチューンに興味がないため、この種の規制は歓迎である。余のコレクションを全部調査しても、0.8ジュール規制に引っかかるものすら無いのではないかと思う。 まあ、色々都市伝説並みの噂だけは聞こえてきたマルシンのモスバーグなどは姿を消すことになるとは思うが、これもまた時代の流れというやつである。 ただ、惜しくはある。 やはり、この種のパワー伝説とサバゲは、いいことかどうかは別にして、不可分なものであろう。 パワー厨と呼ばれ、良心的なサバゲ愛好家から忌避されるかもしれぬが、余も初めてトイガンを手にした時は、「もっと威力があるものが欲しい」と思ったし、しばらくの間は、そういう目でトイガン雑誌を見ていたものである。 余が懸念しておるのは、パワー規制のことではなく、金属パーツ規制の方である。 トイガンの外装パーツを金属製のものに取り替えるのは、ある種の黙認状態にある。 というのも、見た目重視のモデルガン(主に観賞用に特化したもので、弾は出ない)の世界においては、金属製モデルガンに対して、数々の厳しい制限が課せられておるからである。 有名なところでは、金属製モデルガンは黒に塗ってはいけない、だとか、主要部分に金属、あるいはそれに順ずる強度をもつ素材を使用してはいけない、だとかいう規制(46年規制、52年規制などと呼ばれるようであるが、余はモデルガンは専門外である)である。 ところが、エアガンにおいては、もともと独自の動作機構を持ち、また、当時は見た目もチャチなものばかりであったから、この種の規制対象にはなっておらぬ。 また、パワー強化を行うにしても、発射機構そのものの強度が問題なのであって、外装部分がステンレスだろうがチタンだろうが、威力向上には貢献しないという主張も(おもにパーツ供給側から)あるようである。 つまり、 1.改造しても実弾発射することは出来ない 2.一見して玩具であると判別可能 という理由により、金属製の外装パーツ規制の対象になっておらぬわけである。 しかし、1の理由は、実弾発射こそ出来ないものの、改造によって危険な威力を持つことがある一般に知られるようになったことから崩れたと見ることも出来る。すなわち十分威嚇の道具として使用可能ということだ。 また、2の理由についても、余が満足して金属製の外装パーツを買っておる事実からも逆説的ながら崩れておると言えるであろう。 こちらの規制が動き出すと、余としては実に厄介だ。 AR-10は、外装はすべてアルミであるし、マルイのベレッタにしても、スライド、フレームともにアルミに交換済みである。 こっちの規制は大変困るので、我らがチョイル新聞の言葉を引用して終わりにしたいと思う。 だが、心配のしすぎではないか。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2006-02-08 12:09
| 時事、政治
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