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19歳女性に首輪、監禁 札幌の24歳逮捕
なんと、 しかし、まあ、漫画じゃあるまいし、というやつであるな。 とはいえ、余の考えるところでは、およそメディアと名のつくものは、妄想を売る商売である。 ほぼ、日々の事件などの事しか書いておらぬ新聞であっても、それは同様だ。 いい記事というのは、無味乾燥に事実を列挙したものではないはずであり、同じ事実を書くにしたって、持ち出す順番や表現で、記者の意図する結論を示唆することが出来る。 我々はそれを読み、気に入らぬ結論を示唆する新聞は片やアカだ、片やアメリカの犬だと非難しておるわけである。行間を読むのは、妄想力の成せる業なのだ。それが書いた者の正しい意図であったとしても。 当然、ゲームともなれば、これは純然たる妄想商売である。 もちろん、ゲームの種類によって満たす妄想の質は違うであろう。 余は、成人男性ゆえ、大抵の場合は、ヒーロー願望やエロ妄想を満たすゲームをプレイするわけであるし、婦女子であれば、また違うものを必要とするだろう。分類が難しい向きもあるであろうから、単純に『快』『不快』でもよい。 妄想が、人間誰しもが持つ、湧き上がる泉であるとするならば、メディアは器だ。この器は困った器で、湧き出す妄想に合ったものであれば、沢山入れておけるのだが、相性が悪いとまるで穴でも空いておるかのようにこぼれてしまい、器の役目を果たさない。 勿論、外部から手に入れるばかりではない。 創作者としての才能を持つものは、自ら、器を作ることも出来る。やがて、その器が認められれば、商業ベースに乗り、既存のメディアから配信されていくようになるわけである。 いずれにせよ、ほとんどの人間は、妄想を器に注いでしまうとそれほど余らないものだ。殊に現代においては、外部から調達可能な器が山ほどあるのだから。 とはいえ、妄想の泉にも個人差がある。 時々、とんでもない量の湧水があるやつがいて、器が全然足らなくなることがある。ちょっとぐらいこぼれたぐらいなら問題ない(日常生活にだって妄想はある)のだが、もう、だだ漏れになってしまう場合もある。 それでも、その溢れた妄想を創作の方に向けてくれればよいのだが、何をおもったか、現実の方へドボドボ注ぎ込んだりしはじめると、こういう事件になるわけであろう。 ただし、時にはそういう困った者も必要だ、妄想をして、それを大真面目に現実のものとしようとするのは英雄の資質でもある。この場合、歴史上の英雄と、この事件のバカとの違いは、湧き出る妄想の質が違っただけと言えなくもない。 世界征服も妄想なら、少女に首輪をつけてご主人様と呼ばせるのも妄想。同じぐらいに、世界平和も、犯罪追放も、地球温暖化防止も妄想なのである。 どの妄想が良いとか悪いとか言うことは難しい。少女のくるぶしにたまらぬ性的興奮を覚える為、世界の少女のくるぶしを保護せねばならぬ、と一念発起し、地球連邦を創設して世界平和を実現してしまうかもしれぬではないか。 とはいえ、大抵の人間にはこのような世界を動かすまでの妄想力は無い。自分には英雄の器がある、と確信しておるのでなければ、以下の文を読んで心を静めることである。 あなたの社会生活を損なうおそれがありますので妄想しすぎに注意しましょう。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2005-05-12 13:51
| 時事、政治
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