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巡回路
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昔々、余がまだ純真な小学生であった頃のことである。
ロシアはまだソヴィエト連邦であり、学校給食の牛乳は瓶であった。 ソ連はまるで関係がないが、まあ気にするな。 これは、どこの小学校でもあったかと思うが、今まさに牛乳を飲んでいる者に対して、変な顔をしたり、突発的にギャグを言ったり、乱暴なところでは背中をドンと押したりして牛乳をこぼさせるというか、咳き込ませて鼻から牛乳という、今から思えば実にくだらぬ遊びである。 余の研究によれば、このような文化は、給食が瓶牛乳である場合のみ自然発生的に(伝承説、同時性説あり)発生し、ある程度以上にまで過熱すると教師の強権によって取り締まられてしまうものの、瓶牛乳でありつづける限り、いつともなく復活してくるものである。 根絶の難しさ、行為自体の迷惑さから、余はこうした行為を牛乳テロリズム、実際に行なう者を牛乳テロリストと個人的に呼称しておる。 昨今の給食廃止の動きは、このような行為を根絶せしめんとする教育委員会の差し金である可能性もあり、この点については一考の余地があるであろう。 それはさておき、余の所属した小学校の某年某組における、牛乳テロリズムの定番は、変な顔でも、直接打撃でもなく、突発的なギャグであった。 しかしながら、某年某組における牛乳テロリズムには特異な点があった。 ギャグという攻撃方法を選択した以上、普通は、時事ネタや、流行の漫才師などといったような、常に新鮮なネタが繰り出されてくるものであるが、某年某組においては、執拗なまでに一つのネタに固執するという特徴があったのである。 一つのネタに固執した場合、慣れてきて次第に効果が薄くなるものであるが、某年某組では収束までの間、変わらぬ効果を発揮しつづけた。 理由はいろいろあるのだろうが、余の分析するところでは、第一回目牛乳テロがあまりに成功しすぎたため、ギャグのフレーズの面白さというよりは、その第一回目の時の記憶が蘇ることによって笑いを誘発していたのではなかろうか。 そして、あまりにそのネタで笑いすぎた我々は、笑いツボが形成されてしまい、そのフレーズを聞くだけで笑ってしまうようになってしまったのではないだろうか。 いずれにせよ、このようなテロ行為は、散発的に余の卒業まで繰り返され、日々の給食の時間に緊張感を与えていたのは確かである。 なんだそのぐらい、と思うやもしれぬが、緊張状態で食事を摂ると、消化力が低下してしまい、胃もたれ、胸焼けなどの原因ともなる。こうしたことが、長く続けば、健康に与える影響というものは、成長期の児童であることも含め、長期的には馬鹿にならぬものだ。 牛乳テロが実際のテロと違うのは、牛乳テロを仕掛けた方も、国外逃亡などが不可能であり、明日もまた同じ場所で給食を食わねばならぬということである。 こうした状況からも、牛乳テロが泥沼の報復合戦を生むのは、もはや不可避だったのである。。 何度かの国連平和維持軍介入(教師による禁止令)を経て、ついでに学年があがることによるクラス替えも経て、牛乳テロはおさまるどころかむしろ、各クラスへ拡散し、各クラスにて数々の悲劇を生んだようであるが、余も全てを把握しているわけではなかったので詳しいことはわからぬ。 いずれにせよ、牛乳テロが、実行犯にも、被害者にも、何ら人生にとってプラスにならなかったのは確かである。 テロリズムは何も生まないのである。 ところで、ギャグの具体的なフレーズについてだが、余は、こうした危険なフレーズが、飲み屋などで使用された場合に引き起こされる事態を考え、生涯秘匿する予定であった。 しかしながら、秘匿することによって、かつての牛乳テロリスト達の武器が、今後も威力を保ち続ける危険性もある。余は、読者の良識を信じ、ここで公開することにした。 実演:ジョルジュ長岡 _ ∩ ( ゚∀゚)彡 いっき!いっき! ( ⊂彡 | | し ⌒J _ ∩ ( ゚∀゚)彡 さーるもんきっき! ( ⊂彡 | | し ⌒J ああ、なんかぜんぜん大丈夫そうだ。 昔は、ドッカンドッカンきたのだが。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d | 2005-03-12 01:52 | 所業
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