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巡回路
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仮の職業がプログラマーである余にとって、仮の仕事をしながら席を立つことなく口に運べるものは限られておる。
オフィスは禁煙であるから、プカプカタバコをふかすわけにもいかず、かといって、ポーカーを続けたいがばかりに発明されたというサンドイッチをモサモサ食らうというのは、あまりオフィス的ではない。第一、キーボードというのは基本的に両手を使うものである。ツヴァイハンダーである。片手が塞がるサンドイッチでは不適格である。 では、ガムあたりがよさそうであるが、あれは噛んだものは吐き出す必要があり、少々面倒である。また、これは余だけのことだと思うが、最近のボトルタイプの容器に入っているガムの場合、味がなくなるとつい継ぎ足しで口に運んでしまい、気付いたときには質量をもてあますようなことになったりするのである。 結局、古来より親しまれてきた飴が、このような状況では一番問題が少ないことに気付き、最近は飴を自分のデスクに常備しておる。 さて、季節柄、のど飴をよく舐めておったのであるが、最近ののど飴というのは、大抵砂糖を使用せぬため、『おなかがゆるくなる可能性があります』な代物である。 以前にも書いたが、余はこれが猛烈に作用する人間である。 これはまったくよろしくない。 そういったわけで、自然、大半がのど飴で占められるコンビニの飴コーナーでも入手可能な、おなかがゆるくならぬ飴を選んでいく事になる次第である。 最寄駅から会社までの間にあるコンビニはファミマ一軒のみであり、そこで購入できる『おなかがゆるくならない』飴は、以下の3種類のみであった。 1.はちみつ100%のキャンディー 2.チェルシー 3.ヴェルタースオリジナル 1は、なかなか悪くなかった。 100%と言うだけあって、はちみつの風味もかなりあり、甘さもほどほどで口になじむ。 炊飯器に入れてご飯を炊くとおいしく仕上がります、などという謎の売り文句があったりするが、流石にこれはまだ試しておらぬ。 2は定番な飴である。 その昔、余がまだ幼く、一度にもらえるおこづかいが100円であった頃、よく四角い箱に10粒だかが詰まったものを買っていたものだが、今や余の経済力は飛躍的に向上しており袋入りのを気兼ねなく買えるというものである。 昔はどうだったのかもう記憶に無いが、現在のチェルシーは3種類の味が一袋に詰まっており、ロイヤルミルクティー、ヨーグルト、バタースカッチの三度おいしい仕組みである。 それぞれ魅力はあるのだが、どうやら余は、バタースカッチが好きなようである。 ところで、スカッチとは何だろう。 3が問題である。 はちみつははちみつであり、チェルシーは幼少のころからよく知っておる。 しかし、このヴェルタースオリジナルというのは全く未知の存在であった。 CMは見たことがあるが、なにやらじいさんが、特別な存在がどうとかこうとか言っておるような内容であった事しか覚えておらぬ。少し調べてみると 私のおじいさんがくれた初めてのキャンディー、 それはヴェルタースオリジナルで、私は4歳でした。 その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいキャンディーをもらえる私は、 きっと特別な存在なのだと感じました。 今では私がおじいちゃん。孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。 なぜなら彼もまた特別な存在だからです。 こんなような事を言っておったのだな。 余が祖父に貰った飴といえば、黒飴とかであったから、特別な存在でなかったようである。 余は保守的な人間であるため、1と2を延々買い続けておったのであるが、流石に飽きてくる。 そこで、ひとつ新しいものに挑戦する気持ちでヴェルタースオリジナルを買ってみたわけであるが、食ってみるとバタースカッチであった。 無論、チェルシーのバタースカッチとまるで同じ味であるというわけではないが、基本線は同じである。 ようするに、バタースカッチがチェルシーの中でもっとも好きな余としては、このヴェルタースオリジナルを選択するのがもっとも賢いやり方であると考えられるわけである。 そういったわけで、最近は、特別な人間気分を堪能しておるわけであるが、やはりこれは4歳位の時に祖父にもらわぬとダメのような気がせぬでもない。 そうなってくると気になるのがバタースカッチであるが、よく調べてみるとそういう酒があるらしい。スカッチというのはスコッチのことだったのだな。 ちょっと前に盛んにCMが流れていたベイリーズとかの仲間である。 となるとヴェルタースオリジナルとチェルシーのバタースカッチが似ておるのは偶然の一致であるということであろうか。 いずれにせよ、4歳の時に、黒飴しか貰わなかった余は特別な存在になり損ねたわけであるが、『特別な存在』を前面に出したCMのヴェルタースオリジナルの原産国が独逸というのも興味深い事実である。 するともらえなかった奴は、ウンターメンシェ(政治的配慮により日本語訳を断念)という事であろうか。侮れんな、独逸。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2005-02-16 15:01
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