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巡回路
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余はテロリストに組することはない。
なにしろ、余は恵まれている。 世界でも有数の豊かさを誇る日本に住み、兵役を勤める義務もなく、とりあえずは食うに困らぬ収入を仮の職業で得ており、思想上、宗教上の理由から弾圧されることもない。役人は官僚主義で頼りないが酷吏ではないし、政治家も清廉潔白ではないが私腹を肥やす為だけに法律を好き放題に弄ったりはしない。元首はマシリトだが反対派を皆殺しにしたりはせぬし、天皇はいつもニコニコしておるだけである。 現状からの変革、すなわち、マシリトが辞めたり、民主党が与党になったり、日本が共産主義になったり、アメリカと仲良くするのをやめて中国と仲良くしたりする必要をまるで感じないわけである。 こうした状況で、自爆テロしたいなどと考えたりするのは、派手に死ぬのが目的の自殺志願者か、ただのアホたれである。 では、そうでない場合はどうであろうか。 産業の貧弱な発展途上国に住み、兵役かもしくは地元の変なゲリラに無理矢理加わらざるをえず、食うや食わずの生活を送り、ナントカ人だからという理由で弾圧される。役人は権力を濫用して私腹を肥やすのに熱心で、政治家は政争の具として法律を弄りまくりというか無政府状態。元首は反対派を粛清し、国王はとっくに海外へ逃亡して帰ってこない。 かような状況にあれば、元首死ねとか、変な野党が第一党になれとか、いっそ共産主義でいいやとか、米帝に天罰をとか思うのも全く自然な話であり仕方のないことである。 道端に寝っころがって麻薬でも吸いながら汚物まみれになって死んでいくより、テロリストとして前向きに爆弾でも仕掛けている方が、幾分健康的ではないか。 ようするに、ビンボーはよくないということである。 そうでない場合もあるが、大抵、貧乏人は僻みっぽくなり、性根が卑しくなり、将来を悲観してヤケクソになるものなのである。 これほど恵まれた生活をしている余が、無闇に金持ちやアメリカが嫌いなのだから間違いない。 テロの撲滅を実現する為には、まず、世界から貧乏を追放せねばならぬ。 とはいえ、全く公平に富を配分するというのは、冷戦下の共産主義国家の例を挙げるまでもなく、まるで無理な話である。まだ、Windowsからバグを全部取り除く方が容易い。 そこで貧乏とは何ぞやという根本的な問題について考えてみると、確かに具体的にいくら持っているという面はあるものの、やはり、本人が貧乏と思うかどうかが大きい。誰々に比べて恵まれていない、とか、どこそこより経済が発展していない、と貧乏はあくまでも相対的な評価なのである。 まず、貧乏撲滅のために、我々は電話を捨て、ネットを捨て鎖国するべきである。 他国に関する情報は、徹底的に秘匿し、貿易などは一部の限られた人間のみで極秘裏に行なわれるべきであり、一般に情報が広まるようなことはあってはならない。 全世界でこのような体制が徹底されるならば、国同士の争いは無くなるであろう。知らなければ貧乏とは思わない。まして、わざわざ自爆テロしに行こうなどというのは論外も論外である。 ところで、これはどこかの国にそっくりではないか。 そう北朝鮮だ。 さすが、地上の楽園だけあって、偉大なる将軍様は貧乏を追放する術をご存知だったのである。 今必要なのは、世界が北朝鮮になることではないか。 SPQEにより承認 書記:総統
by soutou_d
| 2005-01-13 19:24
| 時事、政治
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